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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第10章 愛してるなんて ☆




「おおおお!おめでとうミコト!!!」

「わ!ちょ、大袈裟だよ!」

「いや、あんたが昔からずっと陣平のこと好きなの知ってるからさ!
…研二も、喜んでると思うぜ?」

「だといいけど…」


そう言って笑うと、姉はとても優しい顔で微笑みながら、一緒に鏡を覗いて言う。


「ミコトは陣平にはもったいないぐらい良い女だよ。
なんてったって、私と研二の妹なんだから」

「もう、お姉ちゃん…」

「この格好、きっと陣平はイチコロだ!
どんな反応していたか、また教えてくれよな」


姉はわたしの鼻先をツンとつついて笑ったあと、上機嫌にわたしの部屋を出て行った。


お姉ちゃんは相変わらずだ。
そして同時に思った。

陣平くんは、お姉ちゃんのこともういいのかな…?

少なくともわたしが高2のころまではお姉ちゃんのこと好きだったはずなんだけど、いつからわたしのこと、恋愛対象として見てくれるようになったんだろ…


もしお姉ちゃんが、陣平くんのこと好きになったら、とられちゃうのかな…


ふと嫌な想像をしてしまい、フルフルと首を横に振って邪念を振り払った。
そして、お姉ちゃんに選んでもらった服を着て、髪を巻いていつもより時間を使って丁寧にメイクをすると、トロピカルランドへと向かった。


11月7日とおんなじように。




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