第9章 俺のだ ☆
「…わたしとは、したくない?」
「してぇよ!」
陣平くんは、そう言いながらわたしを優しくぎゅ…っと抱きしめた。
「してぇけど、今ゴム持ってねぇ」
「え…」
「今日は終電までに帰そうと思っていたし、まさかこんなに早くお前とこんなことするなんて思ってなかったし。」
陣平くんはそう言いながら、はぁーっとため息を吐いて、バツが悪そうに頭をガシガシ掻いた。
あぁ。
わたしのこと、ちゃんと大切に付き合おうとしてくれてるんだ。
愛しくて胸がギュッとなった。
わたしは陣平くんにぎゅっと抱き着きながら、彼の目見ながら言う。
「…じゃあ、陣平くんの指で、イかせて?」
ちょっと、攻めすぎたかな…
と一瞬不安になったけど、陣平くんはわたしの頬にキスをして、髪を撫でた後、わたしのナカに挿れていた指を折り曲げた。
そして、わたし感じる場所を何度も何度もピンポイントで攻め立てる。
「っや…あっぁあ」
ぐちゅぐちゅと水音が大きくなるにつれ、わたしの絶頂感も高まってくる。
「あっ…陣平くん…
もう…いきそ…っ」
「ミコト…イクとこ、見せてくれ」
「や…や…恥ずかしい。
見ないで…っあ…ぁ」
陣平くんにじーっと見られながら乱れて行くのが恥ずかしくて、その羞恥心がさらに興奮を掻き立てる材料になってる。