第9章 俺のだ ☆
片想いと両想いじゃこんなに違うんだ。
幸せが何十倍にも割り増しされて、頭がフワフワする。
「じんぺ…く…
好き…大好き…」
「その顔、他の男に見せるの、禁止な」
陣平くんはわたしの頬を撫でながら笑うと、ショーツの隙間からナカに指を侵入させた。
ズズッ
突き抜けてきた快感と卑猥な音がわたしの頭を支配する。
「ひゃ…っ…あ」
「俺に触られんの、好き?」
「っん…好き…」
「やけに素直だな」
そう笑いながら、陣平くんはわたしの唇に自分の唇を重ねながら、指でナカを掻き乱す。
舌が絡む音と、陣平くんの指が動く音が、ぐちゅぐちゅと耳に届き、わたしの思考は既に停止。
ひたすらに快感に溺れながら、陣平くんの舌に必死に自分の舌を絡めた。
そうしていると、だんだん自分の限界が近づいてきてることを自覚し、どうにか先に果ててしまわないように陣平くんの首に回した腕にぎゅっと力を入れた。
「苦しい」
「っごめん!でも、力入れないと…もうだめ」
「だめ?」
「…陣平くんより先に、イッちゃう」
涙目になってそう言うと、陣平くんはわたしのナカに挿れていた指を引き抜いた。
圧迫感が無くなり、え…?と陣平くんを見ると、今度は指を2本にしてまたナカに挿入してきた。
「やあぁっ」
「…イッていいから」
「や…やだ!」
だって、最後までしたいもん…
そんな風に陣平くんの目をじっと見ると、陣平くんはわたしのおでこに自分のおでこをくっつけて言う。
「今日は最後まで出来ねぇの」