第9章 俺のだ ☆
そんな風にじっと陣平くんを見つめると、彼の唇がまたゆっくり近づいてきて、わたしの唇に重なった。
「んっ…」
「ミコト…」
わたしの両腕を掴みながら、陣平くんが何度もわたしの唇を堪能する。
ちゅ…ちゅ…とリップ音がする度に、どんどん陣平くんのトリコになってく。
「ん…陣平くん…大好き…」
「ミコト…」
たまらず、陣平くんの舌がわたしの口内に侵入した。
舌が絡まるたびに、くちゅ…ピチャ…といやらしい音が響いて、ゾクゾクとわたしの身体の奥が疼いた。
「んっ…ぁ…ん…」
「お前の舌、甘いな…」
「陣平くんの舌は、タバコの味するよ」
「…嫌か?」
「ううん。好き…好き…」
一度好きと言っただけじゃ全然足りなくて、二度好きと言ったけどそれでも足りない。
陣平くんのくれる大人のキスに酔いしれていると、陣平くんの手がわたしの着てるスウェットの端から中に侵入してきた。
そして、下着をつけていないわたしの胸に触れる。
「!?!」
その瞬間、驚いて陣平くんは手を引き抜いた。
「え…なに??」
「…いや、下着つけてなかったから、ビビった」
「寝るつもりだったから…!」
そう言って顔を赤くしたわたしを、陣平くんがむーっと悔しそうに見ながら言った。
「ムカつく。
…けど、我慢できねぇ」
陣平くんは諦めたみたいにそう言うと、もう一度わたしの服の中に手を入れてきた。
そして、わたしの片方の膨らみをやわりと揉んだ。
「あっ…」
「柔らけぇ…」
わたしからいやらしい声が漏れたあと、陣平くんがわたしの膨らみにある突起を指で摘んだ。
「あっ…や…ぁ」
「ミコト…ミコト…」
ぷく…と立ち上がったそれを陣平くんが転がすたびに、わたしの身体がピクピクと反応する。
「っんあっ…」
「ミコト…お前を食いたい…」
陣平くんはそう言うと、わたしが着ているスウェットを勢いよく捲り上げた。