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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第9章 俺のだ ☆




「帰んの?」


そう言いながら、陣平くんはわたしの腕を掴んだ。

ドクッと胸が高鳴ったけど、わたしは平静を装って笑う。


「帰るよ?ご飯食べたし」


試してるのかもしれない。
陣平くんを。

いつからわたしは、こんな小賢しい女になったんだろう。

陣平くんはわたしの腕を掴んだまま、じっと目を見て言う。


「…俺は、お前といてえけど」


そう言って、拗ねたようにそっぽを向く陣平くんが可愛すぎて、わたしの胸がきゅううんと鳴る。

好きな人にこんなこと言われて、それでも帰る女の子はいないはずだ。


わたしは玄関のドアノブから手を離すと、陣平くんの方を向いた。


「…わたしも、陣平くんといたい」


言った後にすぐ恥ずかしくなってきて、かああっと顔を赤くして俯いていると、陣平くんの手がわたしの頬に伸びてきた。


「何もしねぇって、嘘ついた」


陣平くんはそう言うと、ゆっくりわたしに近付き、わたしを壁に追い込んだ。

そして、息がかかるほど顔が近づいたかと思えば、そのまま2人の唇が重なった。


陣平くんとキス


久しぶりに感じた陣平くんの唇


今回は陣平くんの彼女だ。
それだけで、初めてのキス以上に嬉しさが込み上げた。


ゆっくりと唇を離した時、陣平くんがおでこをくっつけながら笑った。


「一緒にいてくれるか?」

「…いる」


ちょっとだけ微笑みながらそう言うと、陣平くんがまたわたしの唇を奪いにくる。


「ミコト…」

「ん…じんぺ…く…」


ちゅ…
チュ…


壁に追い込まれて逃げ場のない状態で、何度も陣平くんのキス攻撃が降ってくる。


触れるだけのキスを何度もしていると、陣平くんが少しだけ口を開けてわたしの唇を塞いだ。


そのとき



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