• テキストサイズ

【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第9章 俺のだ ☆




ミコトのカレーを食い終わるのは一瞬だった。
腹が減っていたこともあるが、美味すぎて夢中で食べていた気がする。

食事を終えると、ミコトがキッチンに戻り、食器や鍋を綺麗に洗い片付けた。


「陣平くん、カレーの残り、タッパーに入れて冷蔵庫に入れておくから明日食べてね」

「お。サンキュー」


ひと仕事終えて充実感に満たされた様子のミコトは、自分のカバンを持つと立ち上がり玄関に向かおうとする。


「じゃあ、わたしはこれで」


は?
帰るのか?

いや、もう夕飯を一緒に食べるという目的は達成したわけだから、何の不思議もないけど…
何なら、終電前には帰さないとと思っていたが…

俺は思わず、出て行こうとするミコトの腕を掴んだ。


もっと話したい。

もっと笑った顔が見たい。
なんなら、照れた顔も見たい。

そう正直に言えば良いのに、俺から出た言葉はあまりにもぶっきらぼうだ。



「…帰んの?」



/ 916ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp