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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第9章 俺のだ ☆




ミコトは友人たちに手を振って別れたあと、俺がいるのに気付き、笑顔で駆け寄って来た。


「陣平くん!」

「…珍しいな。そんなカッコ」


こういう時、きっと萩なら可愛いなとサラッと言うんだろう。

天邪鬼な俺は、つい言葉を間違えてしまう。


そんなこと気にも留めず、ミコトは笑いながら言った。


「デートだから、ちょっとでも可愛くしたくて」

「…じゃ、行くか。デートとやら」


そう言って助手席のドアを開けてやると、ミコトは嬉しそうに中に入った。

大学の正門で年上の男に迎えに来てもらうミコトは、よほど珍しく映るのだろう。

まわりの学生はチラチラとこっちを見て来た。
この大学は男の割合が多いらしい。

牽制しておかないとな。
ミコトは俺のもんだって。

年下の男達にライバル心剥き出しな目をしながらそいつらを見て、サングラスをかけなおすと、運転席に座った。


「どこいくの?何食べるの?」


にこにこ、楽しそうに笑うミコトが可愛くて、俺は急遽予定変更した。


本当なら、俺は肉が食べたかったから、焼肉にでも連れていこうと思っていたが


「何食べるかは、お前次第」

「え?」


俺の言葉の意味がわかっていない様子のミコトは、首を傾げながら俺の車が目的地に到着するのを待っていた。


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