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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第8章 叶わぬ願いと叶った想い




松田side




11月6日


俺は萩に呼び出された。
久しぶりに飲もうと言われ、いつもの居酒屋の暖簾をくぐると、そこには同期4人が集まってた。


「松田ー!遅いぞ!」


そう言いながら笑いかけてくる降谷にうるせー!と返しながら、俺は萩原の隣に座った。


「卒業して、どうよ?」


集まるのは久しぶりで、相変わらず仕事の話で持ちきりだ。

出てくる話題は全て時間に関わること。
警察学校でしていたガキみたいな話とは雲泥の差で、自分たちが半年で大きく成長したことが手に取るようにわかった。


「そう言えば、萩原の引っ越しは終わったのか?」


伊達班長にそう聞かれ、萩が笑いながら俺の肩を抱いた。


「ああ♪
俺の可愛い妹と、陣平ちゃんが2人きりで頑張ってくれてな」

「…オメーも途中からいただろ?」


そんな意味深なことを言う萩原に、後の3人が食いつかないわけがない。


「え??松田と萩原の妹って、付き合ってるのか?」


純粋なのか、諸伏が目を輝かせながら声を上げた。

降谷と伊達班長も珍しく俺を見て目を丸くした。

そんな同期たちに、萩はにやにやしながら俺を見た。


「小学校からの付き合いだよなあ?」

「おお!そうなのか!言ってくれよ松田!」


班長がバシバシ俺の背中を叩きながら嬉しそうに言うもんだから、俺は思わずそれを払い除けながら言った。


「ちっげぇよバァーカ!!
おい萩!適当なこと言ってんなよ」


思わず全力で否定してしまうのは俺の悪い癖だな。


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