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【鬼滅の刃】獣柱は皆のお気に入り(R18/BL)

第6章 兎流慰め方( 錆兎 )



「 伝言…ジャ… 」

「 浅茅!? 」

昨夜の血鬼術を使う鬼と対戦してる最中、
初代 鎹鴉の浅茅(あさじ)が戦闘中に出て来てしまった事に、俺は咄嗟に助けようとすれば、他の場所に潜んでいた矢鬼によって、肩を矢で撃ち抜かれた。

浅茅は直ぐに掴まえて隊服の中に隠し、撃ち抜かれた事に苛ついてそいつ等含めて皆殺しにしたのはいいのだが…
左腕に垂れる血を見て、隠の連中に驚かれてしまった。

「 ぶはははっ、派手にやられてんじゃねぇか! 」

「 うるさい…… 」

同期である宇髄は、面白いものが見れるとばかりに蝶屋敷に態々足を運んで、
縁側に座ってる俺を見るなり爆笑してるが、こっちからすれば笑い事じゃない。

あんな鬼に怪我させられるなんて、他の隊士に顔向け出来ないだろ。

「 御前がやられるなんて、よっぽどそいつに気を取られて、油断してたんだな?。派手にだぜぇ 」

「 分かってるさ、ださいのは…。あーもう、あっちいけよ!妻のもとに帰れ! 」

右横に止まってる浅茅の首元を軽く触れ、鱗滝さんが着けている羽織りと同じ柄の襟巻きをしてる鴉を撫でてから蹴散らすように言えば、宇髄はまた盛大に笑う。

「 はははっ、しゃーねぇな。任務に行くかー 」

「 勝手に行ってろ 」

フンッと子供っぽくそっぽを向けば、宇髄はスッと跳ぶと同時に姿を消した。

流石、忍者…そういった消え方は忍者っぽいと内心思うけど、やっぱり笑われた事は傷付いた。

「 最近…。下弦の鬼すら会わないから油断したな…、夜の奴は…下弦の四だったみたいだが…弱かったし 」

矢鬼は数字すらないが、浅茅が出てくる時に戦ってた鬼は下弦の四だった。

瞬殺すら出来たはずなのに、浅茅が出て来て焦ったんだよな。
他に鬼がいた事は匂いで分かっていたが、まさか技を避けきれないとは思わなかった。

満月まで時間がある為に、地味に痛む左腕に触れていれば、足音が聞こえてきた。

「 なんで、男がしけた顔してんだよ 」

「 錆兎… 」

18歳になる錆兎が任務終わりのようにやってくれば、
彼は顔横にお面を移動させた。

任務終わりだろうに傷一つなく亀甲柄の羽織りすら汚れてる様子が無い。

それに比べて俺は…と思い視線を下げてしまった。



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