第2章 アイツは、あぁ見えて甘えん坊 ( 隠の後藤 )
卑劣な音が響き、男にされてるのに変に声が出るから
左手の手の甲で口を抑えては、なんとか声を殺そうとする。
蝶屋敷だし、下手に騒ぐと他の連中が来ても可笑しくないって思うから、出来るだけ抑えるが…
「 っ〜!くっ、っ…( いや、無理だろ!なんて、技術…してんだよ… )」
どこで学んだが知らんが、歯も立てる事なく確実に欲を高めていくやり方に、声が漏れそうになれば強く吸われ、腰が跳ねる。
「 ば、かっ…!んな、吸うなぁ…ぁ、ッ、! 」
まずい…まずい…まずい…。
達しそうだ…。
限界が直ぐそこまで来てるって分かるから、身体が震え脚に力が入り、右手をコイツの頭に当てて髪を掴んで止めさせようとするも、舌の動きは止まらない。
「 ぁ、もうっ…でる、って…っ〜!! 」
ガチガチに勃起した陰茎を片手で擦られ促され、同時に強く吸われた瞬間に、咥内へと白濁を吐き出す。
「 はぁ…… 」
友達の咥内でイッてしまった…
罪悪感にぼんやりと天井を眺めてから、深く呼吸をすれば、股に顔を上げていたコイツは欲を含む目を向け、舌舐め摺りをする。
「 っ…( うわ、えろっ… )」
元々、美形だから尚更…エロいと思い眉を寄せれば、コイツはキツくなったのか、片手で隊服の釦を外し、陰茎を取り出した。
「 え…( いや、待て…。太っ、でかっ、ながっ… )」
コイツ、俺と同じ16歳だろ!?
なんつーもんを持ってんだよ!
刀の鞘より太いぞ!最早、それだけで人を殺せるんじゃねぇか!?
「 はぁ…、後藤…、交尾したい 」
「 っ〜!いや、待て!流石にそれははいらねぇ! 」
交尾って事は分かるんだな!
でも、それは無理って全力で否定すればコイツは腰を掴み穴から玉に向けて擦りつけてきた。
「 なっ!に、して…ぁ! 」
太いそれが擦ってくる感覚に、内部がきゅっと反応すれば、亀頭を孔へと当ててきた。
あ、マジで…挿れる気満々じゃん…。
めっちゃいてぇの覚悟しようって思えば、
案の定…、何かを言うことなくぐっと押し込んできた。
「 っ!!が、っ…! 」
開かれるような痛みに腰は引き、涙を我慢しようにも出来なくて、生理的な涙を浮かべれば、
コイツは俺の方に倒れてくるなり、口元にある布を外し口付けを落とす。
「 ん… 」
無茶苦茶だけど…許してしまう俺は、相当優しいと思う。
