• テキストサイズ

聖夜はアナタの好きにして【鬼滅の刃/上弦の鬼短編】

第5章 New year -Top3の男たちの余暇-



「猗窩座。お前もいいように事が進んだのだろう。表情が穏やかだ......。」
「まぁ....な。今以上に頑張らねば。気を使わせてしまう。お前みたいに上手くいけるように精進する。」

穏やかに目を伏せる猗窩座の横顔を見ながら、黒死牟も自然と表情が和らぐ。

「私は付き合いたての頃は散々なことをした。今でこそ良い関係になれた。キッカケが童磨であることが癪だがな。」

当時を思い出すように懐かしむ笑みでフッと息を吐くと酒に口をつける。

「お前は、自分に正直であるし、無意識のうちに人が喜ぶことを言う。問題なくとはいかないかもしれぬが、っそれなりにやっていけるだろう。」

猗窩座はその言葉を受けて恋愛のことを言われたはずなのに、3月にこの男が店を去る事実を不意に思わせる声色に聞こえた。

童磨もそうであったようで、

「急にしんみりするように言うのだね。」

と言った。

「あぁ。猗窩座...童磨....私は3月で引退する。今月から引き継ぎも兼ねて二人を指導することもあるだろう。
忙しくなるから覚悟しておけ.....。」
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp