• テキストサイズ

聖夜はアナタの好きにして【鬼滅の刃/上弦の鬼短編】

第1章 PASSION



[PM8:00]

機械音の迫る音がその場にいる者のアドレナリンのボルテージを一気に引き上げる。

ライブさながらの心臓を突き破るほどの重低音と高揚感が最高潮に達した時

バンと幕は下ろされてステージの照明が軍服姿のTOP3の男たちを照らす。
センターを猗窩座、両脇を童磨と黒死牟。

まるでアイドルのような登場に黄色い歓声が上がる中、アップテンポのクールな曲に合わせて衣装をたなびかせキレッキレに舞うのは、プロさながら。

視線や表情をキメては、客の女子の心を奪って離さない。

普段は他のホストを指名している女たちも、普段見せない衣装を纏う姿に視線を外すことは不可能のよう。

シャンパンコール隊の掛け声に合わせて客もスタッフも一眼になってテンションを上げていく。
熾烈な競争、全員がライバルのこの業界の中で、club上弦ノ月だけ、この時ばかりは店一丸となって全ての女性を笑顔にする祭りに熱狂する。

ステージパフォーマンスから始まるそれは、完成度も高く、毎年好評でこの日のイベントを目当てに来店する客も多いのだ。

事前にイベント予約を入れた常連大口客の注文したいつもより段数が多いシャンパンタワーがそびえ立つのも圧巻で、それをライブステージの様に光らせる照明が一層きらびやかにする。

それは、この世のありとあらゆる光を集結させたように全てが無駄なく美しい。

その後もホストたちのダンスは続いて、それぞれのテーブルに着いていった。

指名したホストとの時間はランクが上位ほど短い。

それに比例して客もいい客ばかりで大口客も多い。

TOP3のホストたちはイベント時のマックス7席をかけ持ちしながら、客との時間を最大限のおもてなしトークで接していく。
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp