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聖夜はアナタの好きにして【鬼滅の刃/上弦の鬼短編】

第4章 Confession of love /猗窩座



『夜にも開いているであろう施設で楽しむゲームを覚えておくといい。』

公で酒を飲める年齢じゃない俺に黒死牟がくれたアドバイスを実行して、ダーツにハマったが、教えてもらったダーツバーはここに来ないとき美咲さんがよく通うところだったらしく、そこに行くと言えば喜んでくれた。 聞けばそこの店主が美咲さんの幼なじみだという。

二人で入店すれば、店主は驚いて俺たちを見た。


「へぇ~意外な組み合わせだな。でも、いいんじゃね?昔、思い出すわ。」
「昔?」
「んや、何でもねぇよ。美咲は上手いぞ?お前も初心者だが勘がいいからな。派手にいい勝負だと思うぜ?」

俺には正直美咲さんに敵うモノがない。だから、ここぞと言わんばかりに気合が入った。

「天兄ったら...。長らく通ってるだけでそこまではないよ。」

そう謙遜して始めたゲーム。スタンダードなのをやっていくが、次々と高得点を取っていく様に驚いた。
店主の奥さんが俺に耳打ちしてくる。

「彼女、レーティング10よ?中級者のなかでもワリと上手い方なのよ。」

因みに俺は7だ。それは強いわけだ。

「座ちゃん、まだダーツ初めて半年なんでしょ?凄く上手いじゃん!!そのうち追い越されちゃうよ!」
「いえ、美咲さんには敵う気がしません。投げ方も綺麗だし、狙ったところそのままストレートに当たってるじゃないですか。」

弱くて相手にならないと思われるか心配していたが、どうにか食いついて、店主にも奥さんにも丁寧に教えてもらいながら、美咲さんは始終心から楽しんでいたみたいで安心した。

酒が回ってきて、少し羽目を外しだした美咲さんに奥さんが絡んでいると、ふと店主が違づいてきて言った。

「お前さ、美咲のこと好きだろ。」
「...。何度か仄めかしているけど、突っぱねられました。」

店主はククっと面白そうに笑った。なんだよ聞いといてと思いながら店主をジト目で見ていると

「派手に喜べ。アイツ、ガキの頃からの長い付き合いだが、俺んところに男連れてきたの初めてだぜ?」

その言葉に、驚いた。男慣れしてて、完璧そうに見える彼女は誰の目から見ても魅力的に映っているはずなのに、男を連れてきたことがないって...
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