聖夜はアナタの好きにして【鬼滅の刃/上弦の鬼短編】
第3章 あまい毒牙/童磨
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わたしの奥を突き上げるように獣のごとく打ち付けてくるから、堪らず童磨にしがみつく。
待ってたかのようにわたしを力いっぱい抱きしめてくれるから、言い表せないくらいの幸福と快楽に全身がもう燃え尽きてしまうくらい熱い。
「どうまっ!もぅ...っだめっ....!また...きちゃぅっ...!」
「俺も....。いっしょに、果てよう...」
強く抱きしめたまま、ガツガツ突いてくる杭に全身を酷く揺さぶられながら耐えがたい快感が一気に押し寄せて強い衝撃が走った。
いったばかりでまだ、だきあったまま息を整えたいのに、むくりと起き上がっては今度は組み敷かれて、腰に止まっていた布の塊をはぎ取り、膜を変え始めた。
(え....うそ…!)
さっき一緒に果てたはずのソレがまだ隆々と腹につきそうなほどにせり上がっているのを見て絶句した。
「まだまだ♡ね?」
いつもの悪戯の顔に艶が入ればなんとも憎らしく厭らしいんだろう。
「ちょっと!まだイッったばっ……!あああっ!」
さっきのホントでイッたの?と思うくらいの勢いで腰を強く掴んでは高速に深く奥をついてくる。されるがまま揺さぶられて、研ぎ澄まされた感覚がビリビリと強い電気で頭の中を溶かした。
全てをゆだねてしまおうって思えたのかな?
初めてでもないそれは、今まで以上に幸福に満ち足りて
身も心も全てが最高に思えたの。
深夜まで何度重ねても、知らない快楽と充足感がわたしを満たして
その夜は強く抱き合ったまま深い眠りに落ちた。