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聖夜はアナタの好きにして【鬼滅の刃/上弦の鬼短編】

第1章 PASSION




「ねぇ、マキちゃん、何で俺の誘いのってくれたのかい?」
「えぇ~、童磨さんが用意してる『おもてなし』が気になったから。」

程よく酒の回ったマキは童磨の腕に絡みついている。しかし、それは自分こそが男の本命であるという自信からではなくただのふれあいのつもり。童磨の評判も、客の反応も熟知している方で彼の紡ぐ言葉は全てが営業であると思っている。楽しみ方としても小暮美咲と近いところがあるようだ。

「俺、楽しみでしょうがないんだよねぇ。今日はアフターしてくれるんでしょ?」
「うん。勿論。」
「イブは今までのマキちゃん情報で喜んでくれるところリサーチして予定組んでるから、マキちゃんが行きたいところ回ろうと思ってるんだよね。どっか行きたいところある?」

Lineでのやり取りで、イブの同伴は夜、一緒に童磨の自宅でディナーする予定になったので、今日楽しめるとすれば、夜の街のクリスマスを堪能したいと思ったマキは、

「じゃぁ、イルミネーション見て回りたい!」

と答えた。勿論、童磨も笑顔でそれに応えて

「いいよ♪じゃぁ、そこ、散策したら、1件お酒飲みに行こう!」
「大丈夫?今日いっぱい飲んだんじゃ...。」
「心配ないさ。酒は最初しか飲まない事にするし。」

アフターの計画も立てつつ、店内の二人きりの時間も終わりの時間。ヘルプのホストが入ってTOPのホスト達はどんどん他の客を回っていく。

日付が変わる頃、店内の賑わいは最高潮に達し、女たちの推しのホストを勝たせるための熾烈な戦いが繰り広げられる。

今日だけは、生演奏ということでクラシックやジャズもクリスマスを唄ったものだ。



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