第10章 料亭
5時半になって、ようやく健吾さんの地獄のクンニ責めから解放された。
私の涙と、涎と、鼻水と、汗と、愛液と、お潮と、おしっこで、ふたりとも濡れ鼠のようになって。
ベッドの上は大洪水でぐちゃぐちゃ。
この離れには家族風呂として専用露天風呂も併設してるから、そこで身体を洗うことになった。
イきすぎて指すらまともに動かせないくらいヘロヘロになった私を、健吾さんは当たり前のようにお姫様抱っこで運んでくれる。
この抱き上げられているときの幸福感は言葉にできない。
「夕飯は7時に本館の料亭なんですけど、自分で洗えますか? 髪乾かしたり、準備に時間かかると思うんですが…」
「はい、大丈夫、です…」
正直、まだ意識がふわふわしてて、頭が回らない。
快感がいつまで経っても引かない。
…ちゃんとイかせてほしい…。