第5章 温泉
バスタオルを身体に巻いて、露天風呂を目指す。
平日の昼間でお客さんほとんどいないから、健吾さんならきっと…。
露天風呂は大きくU字になっていて、中央に壁があって、それぞれ女湯と男湯の方から入って奥に進むと曲がったあたりで合流する構造。
私は肩まで浸かって、様子を窺いながら少しずつ奥へ。
「おっ、ねえちゃん、独りかい?」
「タツさん、絡むのは禁止だよ。出入り禁止にされちまうぞ」
「ああ、わりいね。きれいなねえちゃんが一緒に入ってるってだけで、ムスコがギンギンになっちまってよぉ」
タツさんと呼ばれたおじさんは、だらしなくたるんだお腹を隠そうともしないで、私の近くの岩に座り込む。
私に向けて股間を見せつけてきてるのだけど、確かに自慢したくなるのもうなずけるような立派なおちんちんだ。