第5章 温泉
車は宿泊予定の温泉旅館に到着。
あの後は名産のおそばをいただいて、観光はせずにここまで直行。
2時に旅館に着いたけど、早すぎるのでとりあえず荷物だけ預けることに。
フロントで宿泊者の名前記入を求められて。
彼が山下志保って記入するのを見てたら、嬉しすぎて泣きそうになっちゃった。
「志保さん、実際に部屋に入れるのは15時なんですけど、それまで、近くの温泉にでも行きませんか」
「はい、好きなところに連れて行って下さい」
ふたりで着替えを用意してぶらりと共用温泉にきた。
共有のリラックススペースの奥から男女分かれて入って、出たらまた共有エリアで落ち合う約束をした。
…髪をまとめて身体を洗って、いざお湯に浸かろうと思ったら気になる看板を発見。
【混浴露天風呂 →】
…これは…。