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爆豪くんに寝取られた【R18】

第3章 爆豪くんと初デート(?)



「お待たせ致しましたー、四川麻婆でお待ちのお客様ー」


何を話したかも全く覚えられないほど、緊張してしまった待ち時間が過ぎ、料理が運ばれてくる。

メニュー表にあった通りの、食欲をそそる激辛料理。

爆豪くんの事はひとまずにして、私はすぐ、料理に手をつけた。


「いただきます! ……っんー! 美味しい!!!」


無限に食べられるんじゃないか思うほど、予想を裏切らない辛さと美味しさに、感嘆をもらしてまたすぐ食べる。

こんなに美味しい激辛料理を食べたのは本当に久しぶり。

もちろん、ランチラッシュ先生のご飯も美味しいけれど、学外で食べる美味しさはまた別なのだ。


「本当に美味しい…………」

「こっちも食え」

「あっ、うん、ありが……と、う」


一気に半分ほどかけ入れてしまうほど、夢中になってひと段落。

その美味しさに酔いしれていた時に、爆豪くんは食べていた四川麻婆を私の方に寄越してきた。


そういえば、シェアするって話してたもんな。

けれど、取り皿を貰い忘れた事に気が付いて、爆豪くんの四川麻婆を持ったまま、私はフリーズしてしまう。


だってこれ、既に爆豪くんが口にしているんだもんね。

潔癖症、とかそういうのではないけれど、何だか気持ち分、食べ辛い。

少し変なタイミングになったとしても、店員さんから取り皿を貰った方がいいはずだ。


そう思った時、爆豪くんが私の手から、四川麻婆の入ったお皿を取り上げた。


「えっ」

「口開けろや」

「えええっ」

「早くしやがれクソが」


お皿に乗せられたレンゲをカチャカチャと動かした爆豪くんが、四川麻婆をよそって、私に向けてきたのだ。
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