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爆豪くんに寝取られた【R18】

第2章 爆豪くんは距離が近い。



酷く腫れた目とぼんやりとした顔を、水で洗い流す以外のケアが出来ないほど心が落ち込んだまま、着替えて食事を済ませる。

轟くんと、朝ご飯食べたかったな。

そう思いながら食べる朝ご飯は、皆と一緒だからそれほど寂しくないけれど、どこか心に穴が空いたままだ。



その日の朝も、始業のチャイムがなる直前に、轟くんは教室に入ってくる。

それを見た飯田くんが「5分前には着席したまえ!」と轟くんに声をかけたが、轟くんは心ここに在らずで「わりぃ」と返しただけだった。


「む! 昨日の昼も轟くんは……」

「飯田、お前も席につけ」

「相澤先生! こ、これは、俺としたことが……委員長として皆を導こうとしたがあまり……」

「予鈴はあくまでも予鈴だ。本鈴に間に合えば構わん」


飯田くんが一人反省する中、相澤先生は淡々とそう主張する。

正直、飯田くんの考えも、相澤先生の主張も、どちらでも構わないと私は思ってしまう。

それよりも、今日もまた轟くんが、ギリギリに来た事が不思議で、不安で。


そんなにいつも、何をしているんだろう。

轟くんが、さっぱり分からない。


「今日は、授業の前にこのくじを引いてもらう」


未だ悔しがる飯田くんを置いて、相澤先生は話を進める。

そして、教卓の上に大きめの箱を乗せた。

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