第1章 妹の彼氏に犯されて
こ、の人……何しているの? わ、私の……私のショーツでオナニー……している?
信じられない。そんな私とは対照的に、彼は恍惚とした表情で私を見下ろしては満足げに笑っている。
「はァ……さっきお姉さんに見られたとき、めちゃくちゃ興奮したんですよッ」
「な、なにを……」
「お姉さんも俺らのセックス見て興奮してくれてたかと思うと……ゾクゾクしてたまんないなあ」
「っていうか私のショーツをオカズに使わないで!」
お気に入りだったのに! もう履けないじゃん! 最悪!
なぁにがかっこよくて素敵な彼氏なの?! 頭おかしいし変態じゃん! 春佳、人を見る目なさすぎ!
そんな私にはお構い無し。彼は手の動きを早めて「うっ……ぁ、出る! もう出る!」と今にもとろけてしまいそうな表情で嬉しそうに喘いで──ちょっと待って。そのまま射精したら私に……私に精液がかかっちゃう!
「あー……出る。出る出る出るッ」
「や、やだ……止めて……こっち向けないで!」
「うっ、く!──ッア!」
「きゃっ!」
彼から勢いよく発射された白濁の液体は容赦なく、私の頭上から振りかかってきた。さ、最悪……べとべとするし気持ち悪い。でも……スゴくたくさん出てる。春佳とセックスしたあとのはずなのに、こんなにいっぱい出るなんて……。
ごくり。自分の喉が音を鳴らしたことに、気づいた。ちょっと待って……私ったらいったい何を考えているの? 彼は妹の恋人なのよ? 自分の考えを打ち消すように頭を振っていると、彼の「あは」という耳に障る笑い声が聞こえてきた。
「精液にまみれたお姉さんもかぁわい」
「……最低」
「あ、お姉さんの下着も精液まみれになっちゃった。これもらっといていいですか?」
「私のじゃなくて春佳のをもらいなさいよ。──そうよ春佳! 春佳は今何しているの?!」
「春佳なら寝てますよ。春佳、セックスしたあといっつも爆睡するから。今から二時間は起きないんじゃないですかねえ」
「そ、そっか……」
助けに来てもらえないという事実に愕然とした気持ちと、これから起こるであろうことに対しての恐怖。そして少しの期待。