第7章 ☆彼氏にドッキリ仕掛けてみた。((千冬ver
私の彼氏である松野千冬先輩はとてもイケメンだ。
イケメン過ぎて、とても心配になる。
学年が違うこともあり、当然一緒に居られないこともあるし、私の知らない千冬先輩もいる。
一つ学年が違うってだけで、女の先輩たちはキラキラして見えるし、とてもかわいく見えるから。
そんな私よりも大人びた先輩たちが千冬先輩に言い寄っている姿を見かけるのは、日常茶飯事だ。
千冬先輩は、ちゃんと私を好きでいてくれているのかな。
休日の今日、千冬先輩の家でゆっくりしているところだった。
千冬先輩は、窓際に座ってペケJと戯れている。
私はベットに腰かけながら、猫と戯れる千冬先輩もかっこいいなぁって眺めている。
そんな時に、ふと思いついた。
あ、ドッキリしてみよう☆
その名も、「(浮気なんてしてないけど)彼女が浮気相手と連絡を取っていたドッキリ」
そうと決まれば、さっそくline作りに入った。
相手の名前はー…たけみっちから借りてたけちゃんとかにでもするか。
ーたけちゃん、昨日はありがとう。電話楽しかったよ。また今度会いたいね!
その文字を刻んで千冬先輩宛に送ると、先輩のスマホがピロン、と音を鳴らした。
「あっ、」
千冬先輩がスマホを確認したのと同時のタイミングでわざと焦るふりをしてメッセを削除していくが、
千冬先輩はすでにメッセを見ていて、瞳が悲し気に揺れた。
作戦通り。