第4章 ☆冬の余韻((場地
四角のテーブルはこの寒い冬にはなくてはならないものに変化する。
そう。コタツだ。
暖かくて、家族の憩いの場でもあるココはとても居心地がいい。
「だからって…なんで俺ん家なんだよ。」
くつろぐ私と千冬を見てため息をつくのは、私の幼馴染で千冬の先輩(?)でもある場地圭介。
「場地さんと話がしたくて!」
「場地さんと話がしたくてー。」
ワンコのように場地さん場地さんとなつく千冬に便乗する私。
はいはい、とそれ以上は何も言ってこない。
実際、休日である私の家には母がいる。
そして、仲の良い圭介の母も。
そんな二人のいる空間でコタツでグダグダ…なんてできるわけもなく、ここに避難してきたら
たまたま、ばったり千冬にもあった。そんなところだ。
千冬は、話したいから、という割には特に話が聞こえるわけでもなくTVの音が空間を賑わせていた。
「っ!?」
「さん、どうかしました?」
「いや?気のせいかな。大丈夫!」
じっとてTVを見ていると、何かが太ももに触れた気がしたが、
小さめのコタツに3人…しかも二人は男の子が入っていればそりゃ少しくらい触れてしまうこともあるだろうと
言葉を飲み込んだ。