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桜月夜【鬼滅の刃】

第6章 約束


「これはですね、杏寿郎さん。西洋の寝間着です。こういうものなのです。それに膝から下が透けるからなんだというのです?鬼殺隊の女性の隊服には膝丈のスカートの方もいらっしゃるでしょう。」

杏寿郎さんはくるりとお顔をこちらに向けるが、視線はどちらに向いているのか分からなかった。

「むう!言われてみれば確かに!見慣れぬ故、大袈裟に驚いてしまい悪かった!月城はいつもそれを着て寝ているのか?」

「気分ですね。いつもは和装が多いです。」

ただ、あまり数を持っていないので、和装の寝間着は着倒しており、他所様の御宅で使うには少々忍びない。

「そうか。ではまた明日!ゆっくり休んでくれ!」

杏寿郎さんはにっこりと笑顔で仰られた。相変わらず会話がさくさく進み終わっていくのが面白い。

「はい、おやすみなさい。」

私も小さくお辞儀して杏寿郎さんの横を通り過ぎて部屋へ戻った。

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