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「鬼の花嫁」世界に迷い込む

第21章 新たなる一歩




若葉
「とっても綺麗です、結莉乃さん」

結莉乃
「そ、そうですか…?」

若葉
「ええ、勿論です」


この世界の住民になって数日が経った今日、結莉乃は緊張していた


和都
「失礼します」


和都の声が聞こえ振り向くと杠領の園華、凛子、茉白も居た。四人は結莉乃の姿を見て感動した様に笑みを浮かべる


凛子
「すごーい!結莉乃ちゃん綺麗!」

園華
「ええ、本当に」

結莉乃
「そんな…」

茉白
「おめでとう…凄く嬉しい」

結莉乃
「茉白ちゃん…」


涙ぐむ茉白を見て結莉乃までつられて泣きそうになってしまう


園華
「招待状を頂いてから、ずっと茉白は嬉しそうでそわそわしていたんですよ」

茉白
「そ、園華様…!」

園華
「あら、事実でしょう?」

茉白
「そうですけど…」


結莉乃はそれを聞いて嬉しそうに頬を緩める。和都が控え目に結莉乃の手を握ると、そちらへ視線を向ける


和都
「本当に…本当におめでとう」

結莉乃
「和都さん…」

和都
「最初は嫌な感情をぶつけてしまっていたけど…今は純粋に喜んでいるわよ?」


結莉乃は毒を盛られた日の事を言っているのだと思うも、続いた言葉に嬉しそうに笑みを浮かべる


和都
「もしも喧嘩したら、いつでも私の屋敷に来てちょうだい?歓迎するわ」

園華
「杠も歓迎しますよ」

結莉乃
「あはは…その時はお願いします」


軽口を叩く二人のお陰で結莉乃の緊張は解れていた。そうして話し終えると四人は部屋を出て行った。


若葉
「領関係なく皆さんがお二人をお祝いしていますね。空も快晴ですし…私も凄く嬉しいです」

結莉乃
「大切な日も若葉さんに着付けてもらえるなんて嬉しいです。ありがとうございます」


若葉と結莉乃は笑顔を浮かべた



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