第1章 鍛刀力がありすぎる審神者
自分は極端であると思う。
たとえば学生時代の勉強。
文系科目は、全国模試で一桁に名を連ねることはザラだった。
対して理系科目では、ふつうにテスト勉強をして、ふつうに頑張ってテストを受けて、0点だったことがある。
0点て。のび太か。
当時友人に「ファ~~~www」と言われたが、一番ファ~~~~~wwwwwwってなったのは自分だわ。
たとえば運動。
走るのはとても得意だ。鬼ごっこで負けた記憶はないし、リレーではアンカーにだってなったことがある。
対して、泳ぐのは苦手だ。
水中に入った途端鉛の塊かなにか? という勢いで沈む。
たとえばなしは枚挙に暇がない。
けれど、自分の考え方や本質は、とても“普通”だとも思う。
積極的歴史改変派だとか、急進派だとかには、全然興味がない。
ただ、なにかをする際、ものすごく得意なことと、壊滅的に苦手なことが出てくるだけで。
そんなこんなで今日、私は審神者として本丸に着任した。