第1章 無口が放つ最高の殺し文句
貪るような深い口吸いを施され
息も切れ切れになっていると
「本当に、いいんだな?…こんな口吸いをしておいて何だが…今ならまだ、止められる」
獰猛な獣のような、狂暴な欲を抑え
自分を思いやる義勇に
みずきは身も心も絆される
『…私は鬼殺の道を選んだ時点で誰とも…そういう関係になるつもりはありませんでしたが…もし初めてするなら、義勇さん、と決めていました。…ちゃんと添い遂げたいとも。こんなに…急だとは、思っていませんでしたが。』
恥じらいながらもたどたどしく紡がれた
その言葉に義勇の熱が一気に跳ね上がる
一呼吸おいて
「…承知した、お前を貰い受ける」
と布団にそっと寝かせ
襦袢の紐を解き、合わせを開き
滑らかな肌が露になり
生まれたての姿にすると
義勇は少し、呼吸を荒くしながら
胸にそっと触れる
『…んっ』
と鼻にかかる媚声が漏れ
義勇を昂らせた
「…みずき、綺麗だ。触れてるだけで気が狂いそうだ」
耳許で囁かれ
『あ、ぁ…んんっ』
みずきもまた気が狂いそうになっていた
立場が違いすぎると、端から諦めていた想いがまさか報われ
瞬く間に素肌を晒すこの状況に
昂らない方がおかしい
しばらく胸の感触を楽しみ
頂に舌を這わせ、桜色のそれを弄ぶ
義勇のその表情は何とも艶めかしく
あまりに凄まじい色香が漂い、みずきは思わず目をぎゅっと閉じた
みずきの目を瞑りながら声を我慢している姿が意地らしく、義勇はたまに緩急をつけて飾りに吸い付いた
甘い媚声と味を
ひとしきり堪能した後
不意に下半身に義勇の手が伸び
『…っ!ダメです、触っちゃ…あぁぁぁっ…!』
花芽に触れられ、クチュッと卑猥な音がした
「ちゃんと、濡れてるな」
確認するように数度、濡れそぼるそこをなぞられると
『あ、…あぁん、や、はした…ない』
「恥ずかしい事ではない、寧ろ…濡れなければ、困る」
そうなるように触れてるのだ
もっと、乱したい
羞恥など分からなくなる程に
徐に足を開かれ、蕩けかけた頭が一気に引き戻されるが