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目眩く一時 ~刹那の情事~

第8章 記憶を取り戻した彼が望むのは ~曼珠沙華~



みずきは口を開きかけるが言い淀む

「ん?…なぁに?」

無一郎が少し、滾りの先をくぷっと蜜口に差し入れると

『…やぁぁんっ!』

みずきが身体を大きくビクつかせる

「ん、少し入れただけなのに…凄い締め付けだね」

無一郎はたまらず、奥に突き入れたい衝動に駆られるがみずきの言葉を待つ

『…んん、や、浅いの…やぁ!無…一郎っ…奥、が…切ないの…』

お願い、来て?と潤んだ瞳で囁かれ

「…みずき、可愛すぎ…っ」

途端に奥まで貫かれ、みずきは金魚のように口をはくはくさせながら仰け反る

今までの分も含めて思いの丈をぶつけるように夢中で腰を打ち付けた

『あっ、あんっ、あぁぁっ…!』

媚声が止まらず、脅迫的な快楽が押し寄せ一気に昂らされる

「…僕が満足するまで、気持ち良くさせるから…っ!」

無一郎の上に座らされ激しい腰の動きはそのままに首筋を甘噛みされ、片手で背中をなぞられながら

もう片方の手で花芽を刺激されると

『んあぁぁぁっ!』

電気が走るかの如くみずきは激しく達した

温かい液が無一郎の下半身を濡らすがお構い無しに下から突き上げ続け

吐精感が限界を迎えるとみずきから抜き、その場に欲をぶちまけた

そこで止まることはなく、そのまますぐに突き入れられ立て続けに責められる

そのあまりの激しさと持久力にみずきは耐えきれずに何度も達し

気が付いたら、昇天して失神するみずきに無一郎は

「…まだ足りないのに、気絶しちゃった。…昨日のうちにもっと抜いとくべきだったかな?」

一向に収まらない熱に自分でも戸惑う

「みずきに無理させちゃったかな…僕はまだまだ全然平気だけど、本調子じゃなくてこれじゃ…ヤバイかも」

考えながら少し冷静になると
はたとここが風呂場であることに気付き、少し冷えた身体を投げ出して気絶するみずきをお湯に入れ自分も入ると

身体がじんわりと温まり、こんなに身体が冷えるまで繋がっていたのかと気付く


「………思いっきり、暴走してるし…誰より大切に、したいのに」


みずきの濡れた髪を梳きながら、大事そうに腕に抱え込むと


真剣な顔になり、独り言のように呟き始める




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