第7章 無口な彼の譲れぬ主張 ~深い愛に溺れて~
「しつこい男は嫌われるぞ…」
「冨岡、君に言われるとは実に心外だな!」
はっはっはっと豪快に笑われる
段々、煉獄が面倒になり義勇は踵を返すと
「…もういい、用は済んだ。失礼する」
「待て、冨岡」
黙って振り返る
「俺にここまでしたんだ。もし、神凪を泣かせたり、不幸せにしたら…その時は俺が神凪を奪って、お前を粛清する」
煉獄の赤と黄色の瞳が冨岡の濃紺の瞳を射抜く
「無論だ。そんな事はありえないがな」
では、と今度こそ義勇はその場を後にした
煉獄は冨岡の背中を見送ると
殴られた左頬を擦りながら、蝶屋敷に向かったとか
無口な彼の主張は実は激しかった
譲れぬ想いをはっきりと表現するようになった義勇
彼が変わったのはみずきのせい…
~深い愛に溺れて~
ーー後書きーー
煉獄さんのファンの方は本当にすみませんm(_ _)m
夢主を溺愛する義勇を書きたかっただけなんですが煉獄さんは熱い人だから、ヒートアップしてしまいました。
そして溺愛かどうか最早、自信がありません…
私の中では義勇さんが1番ですが、煉獄さんも好きで夢主を取り合う感じを書きたかったんです。本当に。
イメージ違いはご容赦下さい。
ここまで読んで下さりありがとうございました!