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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第5章 謎の多い会社



その時の発表にカタクリは衝撃を受けた。まるで夢の世界かのような内容の数々。しかし、しっかりと現実も見ている。メインドーナツの欠点を次々と論破され、しっかり補うように経営をする姿勢。
1番はお客様一人ひとりにきちんと向き合う強い意思に、カタクリは目が離せなくなっていた。

発表が終わる頃にはカタクリはすぐ、この録画したデータを全店舗の全従業員がいつでも見れるようにすることと、本社の社員は配属関係なく必ず見ることを指示した。

これは発表後に入った新入社員には必ず入社式で流し、中途採用者には入社日初日に必ず見ることを義務付けするほどの徹底ぶりだった。


カタクリ自身も4年たった今でも、手が空いたら必ず見るようにしている。

目撃した人曰く、まるで取り憑かれたような表情で見ているとか。


今回のイオン杜丘店と駅前店エリアの店舗査定に、カタクリは内心とても楽しみにしていた。


そんな中、社長室にとある人物がやってきた。

?「(コンッコンッコンッ)入るぞー。カタクリー、いるかー?」

?「…おいおい、いるなら返事くらいしてくれても良いだろうが。」

室内に入ってきたのは、カタクリの三つ子の弟のダイフクとオーブンだった。

カ「ダイフク、オーブン。何の用だ?」

オ「ちょいと近くに来たからな。せっかくだから顔を出したまでだ。」

ダ「で?カタクリはさっきから何見てるんだ?」

ダイフクとオーブンはカタクリの見ているパソコンを覗き込む。

ダ・オ「………」

カ「・・・言いたいことがあるならはっきり言え。」

オ「お前・・・これ・・・」

ダ「家でも見ているヤツじゃねぇか?」

オ「何年これ見てんだよ!ずっと穴が開くぐらい見やがって。」

ダ「プックククク…お前にも春は来たのか?ククククククク」

カ「そうではない。ただ・・・見ていて損はないからな。色々勉強させられる。」

オ「あぁ、、、俺たちも見せてもらったが、お前の店に限らず、どの店舗でも使えそうな技術ばかりだったな。」

ダ「そうだな。しかし・・・お前がそんなに骨抜きになってるなんて、珍しい事もあるんだな。

まぁ、顔はそんなに悪くねぇが、身体がな・・・もう少し出るとこ出てて、スリムならわかるがな。」

オ「全く、同感だ。」

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