社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第5章 謎の多い会社
時は遡り、1ヶ月前のメインドーナツ本社、社長室にて。
秘書「(コンッコンッコンッ)失礼いたします。
社長、来月の店舗査定の日程の確認をお願いいたします。」
カ「あぁ。」
秘書「スケジュールの都合上、11月16日になります。
今回は遠距離でしたので、丸1日査定として開けています。
それと、先日のペロスペロー様同行の件ですが、翌日もスケジュールを抑えています。
ただ、この日は夕方前までには戻ってきていただいて、その後会食が入っています。
こちらの予定で大丈夫でしょうか?」
カ「あぁ、ぺロス兄も同じだろうから、その予定で構わない。」
秘書「では、この通りに新幹線やホテルの手配をさせていただきます。」
カ「よろしく頼む。」
秘書「・・・・・また、見ているんですか?
よく飽きずに見ていますね。」
カ「何度見ても、その時によって感じ方が変わる。
不思議なものだ。だから何度でも見てしまう。」
秘書「それなら、今回の査定は尚更楽しみでは無いですか?
確か、この時のこの子のいた店舗はイオン杜丘店。この店舗に居なくても、もしかしたら同じ会社の駅前店にいるかもしれませんね。」
カ「.....あのあと、その会社でSVになったと聞いた。
もしかしたらタイミングが合わず、会えない可能性もあるがな。」
秘書「....フフフ。その様子だと、その子に会いたいように聞こえますよ。笑
・・・・・会えると良いですね?」
カ「・・・・・・」
秘書「では、私は査定の際の資料等を用意しておきます。
失礼します。」
カタクリは秘書が出ていってからも、ずっと動画を見続けていた。
この動画は4年前の店長会議で椿姫が発表したものだった。
当時カタクリは、売上も落ち、お客様の声も悪かった店舗が、たった20歳そこそこの娘により、売上はもちろんのこと、従業員の教育から店舗の維持、極めつけはお客様の声を良いものへ変えた経緯に興味が湧き、スケジュールになんとか都合をつけて、発表を聞きに行った。