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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第30章 初デート



カ「プライベートも何もねぇな。」

『はい。

"あの家に嫁いだ嫁さんが出ていった"って言う噂が出始めたら、翌日には町内のネタの元でしたからね。

悪いことは出来ないですよ。』

カ「だから、椿姫はあの両親から離れられねぇようにされていた訳だな?」

『そういうことです。

(もしかしたら、おばあちゃんはお母さんに対して良くない噂が広まると思って、許さなかったのかもしれない。

でも、お母さんは強気な性格だから、関係なかったんだよね。
お父さんといれればそれで良かったって思ってるのかも・・・私達があの家に戻った後、大変だったらしいけど・・・)』

椿姫は絶縁する時に聞いた、両親の過去や、昔、自身が近所の奥様方から言われた言葉を思い出していた。


部屋の前に着くと鍵を開けて、大量の荷物を持っているカタクリを先に部屋に入ってもらい、荷物が全て運び込んだのを確認してから扉を閉めて、鍵をかける。

リビングに一旦移動させた後、ひとまず紅茶を入れようとキッチンへ向かった。

電気ポットに水を入れて、スイッチを押す。
待っている間に先程買った食材も冷蔵庫に入れ込んでいく。
全て入れ終わると同時にお湯が沸いたことを知らせる合図が鳴り、ティーポットに紅茶の茶葉を入れて、お湯を注ぐ。
蒸らしている間にティーカップや、買いだめしているお菓子も数種類皿に並べる。

準備が終わるとカタクリの待つリビングに戻り、紅茶とお菓子をテーブルに並べた。

『カタクリさん、お待たせしました。

紅茶とお菓子です。
あ、コーヒーもありますよ?』

カ「いや、紅茶で良い。

それよりも椿姫、座ってくれ。
お前も疲れただろう?」

『あ、はい。すいません。

でも、カタクリさんは1日ずっと運転していましたし、カタクリさんの方がお疲れなんじゃないですか?』

カ「1日中運転するのもそれほど苦ではない。
大丈夫だ。」

『そうですか。』

少し話をしてから、カタクリが目的の事を話し始めた。

カ「椿姫、お前にプレゼントがある。」

『プレゼント?
私あんなにカタクリさんにいろんなもの買ってもらったのに?!
プレゼントまであるんですか?
何故に?

え?え?私タヒぬの?』

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