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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第30章 初デート



マンション内は基本、入居者の親族や入居してなくてもメインドーナツの社員ならいつでも出入り可能だが、恋人や友人は事前にマンション内の管理人室に報告しなければならない。(配達業者等は別)
社外の人間で異性なら必ず申請しないと、最悪退去になってしまう。

何か問題があってしまったら、マンション内で暮らす他の社員が不安になってしまうためだ。

カタクリはもちろん、このルールの決定権を持つ人間であるし、なによりこのマンションを建てる決め手となった本人であり、メインドーナツ社長であるため、もちろん顔パスだ。

カ「デリバリーが無いって、店が無かったのか?」

『店もですが、やったところで届けられるかが微妙なんだと思います。

周りが山ばかりですし、家との間隔なんて広々してて、デリバリーしようにも管轄件数取れないだろうからじゃないですかね?

冬なんて雪降るし、積もるので配達なんてまともにできなくなりそうですし。』

カ「なるほどな。

そう言えば椿姫の家に行った時、家の数が極端に少ない感じだったし、マンションやアパートなんかも無かったな。」

『マンションとかアパートなんて、引っ越してきた人か、兄弟多い所が結婚して家を出るときに住むくらいで、基本的には実家の後継いだり、そこに住むようになりますからね。

必要ないんですよ。』

カ「引越しとかもないのか?」

『基本的に家で代々続いている家業をやるか、はたまた地元で親しい人から紹介されて仕事するかなので、引越しなどはないですね。

あとは、苗字などを聞くと大体あの家だって、皆頭にインプットしてるんですよ。
そこで変に引越したとしても、変に弄られるというか、村八分までは言いませんが、冷たいような視線になりますね。

まあ、苗字などで家の場所がわかってもらえた方が楽だって考えの人もいますけどね。
余程の事がない限りは、引越しはしないです。』

カ「苗字でソイツの住む場所がわかるって、中々怖ぇな。」

『一種恐怖ですよね?

その家がわかると、家族構成もこと細かく知られますし、どういう繋がりかもバレますね。

"あそこであの家のあの人が何してた"って、内緒で出かけたとしても、誰かに見られれば一瞬で町全体に広がりますからね。』

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