社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第30章 初デート
店内をほとんど全て見終わった後カタクリのもとへ行くと、カタクリも丁度会計を終わらせたところか、商品の入った紙袋を受け取っていた。
用事も済ませたのを確認した後、2人手をつないで店を出た。
カ「椿姫、すまねえな。
話が長くなった。待ったか?」
『いいえ、大丈夫です。
私もあんな高級なお店、1度くらいは入ってみたいなって思っていたので、丁度よかったです。
十分楽しめましたよ。』
カ「そうか。それは良かった。」
『カタクリさん、良いの買えたんですか?』
カ「飛び切り良いのがな。」
『それは良かったですね。
使うの楽しみなんじゃないですか?』
カ「今から想像するのがな。
・・・帰るか?」
『はい、そうですね。
所々休憩しましたが、やっぱり久々に長時間外にいたから、少し疲れましたね。』
こうして2人は車に戻り、途中食材の買い出しもして椿姫の家に向かった。
エントランス前に着くと、車を停めて椿姫の荷物を運び出す。
各ショップで大きめの袋に入れてもらっていたため、そんなに量はなかったため、荷物だけ降ろしてゲスト用の駐車場に停める。
このマンションの地下に駐車場があるため、必要分駐車場を契約する人もいるが、駅などの興行施設は徒歩圏内にあるため、車を持たない人がほとんどである。
そのためほとんどの駐車スペースが、親族や友人が来た際などのゲスト用になっている。
カタクリを待つ間郵便物のチェックをする。
入っていたのは、デリバリー等のチラシだった。
『ん?・・・おぉーーー!
これはピザのデリバリーのヤツですな?
始めて見たー!
美味しそう!』
じっくり中身を見ている途中で。駐車を終えたカタクリが椿姫のもとへ来た。
カ「どうした?
・・・デリバリーか?
珍しい事でもないだろう?」
『いやいや。珍しいんですよ。
うちの地元はデリバリーと言うのが無かったんです。
だから、たまにCMで見ても"こっちには無いから"って思って・・・羨ましかったんですよね~。』
2人は会話をしながら椿姫の部屋まで向かう。