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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第30章 初デート



「なるほど、そうでしたか。

確かに、あの方にはその方が良いのかもしれませんね。」

カタクリと従業員2人の視線の先には、遠慮がちに店内の商品を見ている椿姫の姿があった。


そんな話をされているを言うのを知らない椿姫は、店内の商品を"見るだけならタダ"の思考のもと、いろいろな商品を見ていた。

『(買いはしないけど、でも見て見たかったんだよね~。

いいなぁ・・・私もお金を貯めてこの店で良いのを買おう!

えぇっと、このバックの金額は・・・・え"?!

・・・一、十、百、千、万、十万・・・

76万円?!・・・私のもらったお金ほとんど飛ぶ・・・)』

椿姫がショックを受けながら、いろんな商品を見て回る。

『(そ、そうよね?超高級ブランド店だもんね?

むしろあのバックは安い方なんだろうね?

・・・あ、そうだ。私、新しい財布が欲しいんだよな・・・
財布はあそこかな?)』

財布エリアに向かい、様々な種類の財布を見ていく。

『(今の財布、もう4年も使っているから、そろそろ変えないと運気的に?ヤバいよね?

さすがに古いの使いすぎだよね?)』

椿姫の4年使っている財布もどこかのブランドものなどではなく、普段から安売りされている様な安価なものだ。

少しでも高いものだったり、良さそうなものは恒例の使う前に取られることがあるために、財布も安物で済ませていた。

それを何年も大切に使っているものだから、手垢などの汚れはあっても、破れや壊れなどはない。

『(あの家とはもう関係ないんだから、もう良いものを買おう!
次の財布は、こういうブランドものにしよう!)』

椿姫がいろんな財布を見ていると、近くにいた従業員に声をかけられた。

「よろしかったら、お手に取ってみますか?

手袋を着用していただければ、中身を見る事は可能ですよ。」

『え?・・・あ、あぁ、じゃあ、お願いします。』

椿姫は流されるまま従業員から渡されたグローブをはめて、ショウウィンドウ内に並べられていた財布を数種類指定して取り出してもらう。

財布の開け具合や、小銭入れ、カード等、気になった物の財布を全て確認していく。

その中である財布を確認した時に、椿姫の動きが一瞬止まった。

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