社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第30章 初デート
カ「だが、椿姫のおかげで頑張れたぞ。
お前との電話で、毎日活力が上がったからな。」
『その期間って、メリエンダは取れているんですか?』
カ「取れている時もあるが、基本取れないな。
だが今回は椿姫と毎日電話できていたから、苦ではなかった。
今までと比べても、穏やかだったと思うぞ。」
『それは良かったです。』
カ「椿姫、その服・・・」
『?・・・へ、変ですか?!』
カ「いや、似合ってるぞ。」
『///あ、ありがとうございます。
カ、カタクリさんも、カッコイイですよ。』
カ「あ、あぁ。」
カタクリの格好は以前とあまり変わらないスタイルの、シャツにレザーのジャケットに下もレザーの少しキツめのパンツだ。
足元は以前は少し長めのレザーのブーツだったが、今日は夏だからか、くるぶし程の長さのブーツを履いている。
首元のファーはいつものを巻かれていた。
『////////』
カ「////////」
互いに互いの格好を褒めた後、赤面して暫く見つめあってしまった。
そんな2人だが、先にカタクリが我に返り少し慌てる。
カ「椿姫行くぞ?」
カタクリは椿姫に手を差し出す。
それに答えるように椿姫はカタクリに手を合わせて、互いに握った。
『はい。(うひゃー。こ、これっていわゆる恋人つなぎ?貝殻つなぎ?っとかってやつ?)
あ、そう言えば車はどうしたんですか?』
カ「近くに停めてる。
そこまで行くぞ。」
カタクリのエスコートで車まで向かう。
その間もカタクリがさり気なく車道側になり、歩道でも椿姫が誰かとぶつからないように、できるだけカタクリが中央側で、椿姫の隣は誰もすれ違う事の無いように気にして歩いていた。
『(すごっ!
やっぱり完璧な男!
エスコート完璧なんだけど、さりげなく私が危なくないように誘導してくれてる・・・
遊んできたって言ってたけど、こういうこともしてたのかな?
すごい慣れてらっしゃる。)』
カ「(これで大丈夫だろうか?
昨日の中山の講義を思い出しても、ほとんどその通りにしている。
ちゃんと褒めたし、椿姫が危なくないようにはしている。
少し強引だったか?
だが、ここで俺がしっかり誘導してやらんと、椿姫が不安がるだろうからな?)」