社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第30章 初デート
~ 椿姫 Side ~
翌朝、昨夜すぐに寝付けなかった椿姫だが、朝も緊張しすぎていつも通りの時間に起きてしまい、とりあえずある程度の準備をして適当に時間を潰した。
待ち合わせ時間があと1時間ほどとなると、完璧に準備をして最終確認をする。
最後の確認が終わると、部屋を出て待ち合わせ場所に向かった。
『(あぁ~ドキドキする~。
思えばこういうの初めてだもんな~。)』
心の中でそう思っていると、目の前に待ち合わせ場所である駅が見えてきた。
『まだ10分前だから、余裕あるな~。
(カタクリさん、車で来るって言っていたし、もしかしたらギリギリに車に乗ってくるかもしれない。)』
あと少しで駅の出入口だというところで、とある人物がいる事を椿姫は確認した。
『あれは・・・(えっ?!カタクリさん?
もう来たの?!
早いな~。あれ?車で来るって言っていたんじゃ・・・
ま、まずは早く向かわないと!)』
先に来ていたカタクリを見つけて、小走りで向かう椿姫。
カタクリも小走りで向かってきている人物を確認して、椿姫に近づいていく。
『カ、カタクリさん、すいません。お待たせして。
連日のお仕事でお疲れなのに・・・』
カ「良いんだ。気にするな。
椿姫も、俺を見つけたから急いできたんだろうが、気にせずゆっくり来ても良かったんだ。
待ち合わせ時間も十分余裕があったしな。
急いで転んだりしても困る。」
『す、すいません。
つい、待たされるのは良いんですが、待ってもらうのは気が引けまして・・・』
カ「俺が好きで待っていただけだし、第一俺も楽しみすぎて早く来てしまっただけだ。
椿姫が気を使う必要はない。
それに、椿姫を待たせて他の男に口説かれるなど想像するだけで耐えれん。
なら先に来て待っていればそのリスクも減ると思ったまでだ。」
『そ、そうですか?
別に私なんて、ナンパとかする人もいないと思いますが・・・』
カ「いようがいまいが、対処するにこしたことはない。」
『は、はあ。』
カ「それより椿姫。
やっと会えたな。」
『はい!カタクリさん、昨日までのお仕事お疲れ様でした!
大変だったんじゃないですか?』