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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第29章 秘書の過去



『まるで、子育てしたことあるような言い方ですね?

もしかして、今までお子さんいたんですか?
それとも隠し子とか・・・』

カ「〈馬鹿言うな。

自分の子供はいたことは無い。〉」

『でも、知らないだけで、実際いるかも』

カ「〈それもちゃんと調査してる。

出来た事実もない。〉」

『じゃあ、何故子育て知って・・・ん?

"自分の子供は"?』

カ「〈あぁ。椿姫も知っているだろう?

うちの兄妹が多いことは。〉」

『ああ!じゃあ、子育てを知ってるのって?』

カ「〈そうだ。

ママが次々子供を産むから、使用人達だけじゃ手が回らない時が多かった。

だからある程度成長した上の兄妹で、下の兄妹の面倒を見るのが自然の流れだった。

ママは産んだら、子育ては全て使用人に丸投げだったからな。〉」

『そんな生活だったんですね?』

カ「〈あぁ。

いくら育てる手があっても、1日中泣き続ける赤子の面倒は苦労した。

うちは数も数だったから、昼と夜で何人かで分かれて交代で世話をしていた。

それでも、半日休めても大変でな。
何に泣いてるのか分からん時も少なくなかった。

当時からそれなりに体力のあった俺でも、へばる時もあったからな。

人数に限らずそれを丸一日、休む暇もなくずっと赤子と向き合うのは大変だと容易に想像できる。〉」

『子供の頃からお世話してきたんですね?

カタクリさん、凄いな〜。』

カ「〈必然とそうなっただけだ。

兄妹が少なければ、育てることに協力することも無かったと思う。

今では、泣く前に察知して対処することもあるし、泣いても何が原因かすぐ分かる程になった。

あれはいい経験だと思える。〉」

『もうプロじゃないですか?!

子供が出来ても、カタクリさんがいれば奥さんは安心できますね!』

カ「〈椿姫、安心していいぞ。

俺はできるだけ家にいようと思うし、その時は俺が育児をするから、昼大変だった分休んで欲しい。

2、3人を見るのなんか余裕だ。〉」

『え?何故私に?』

カ「〈何度も言うが、俺は椿姫以外と結婚する気もないし、子供を作るなら椿姫としかしない。

生涯椿姫だけだから、安心しろ。
浮気などもありえねぇ。〉」

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