社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第29章 秘書の過去
『わ、わかりませんよ!
その時になってみないと。
もしかしたら私より若くて可愛い子が、"カタクリさん、その素顔素敵!かっこいい!"って言って来る子が表れるかもしれないじゃないですか!
なんの魅力のない私なんて、勝ち目ないですよ。きっと。』
カ「〈何言っている?
仮にそんなこと言ってくるヤツがいようが、俺は椿姫以外興味ない。
これは断言出来る。〉」
『そんな・・・断言されても・・・
あ、と言うか、2、3人って?
仮に私と結婚したとして、年子で産める気がしないんですが?』
カ「〈勿論そんなに無理はさせねぇが、恐らく・・・な。〉」
『・・・ん?』
カ「〈いや、何でもねぇ。
俺はママの子だ。
もしかしたら1度の出産で、1人とも限らねぇ。〉」
『え?それって・・・双子とか三つ子になるかもってことですか?』
カ「〈その可能性は十分ある。
うちの兄妹はそういうのが圧倒的に多いからな。
かくゆう俺も三つ子だし。〉」
『あぁ〜。確かにそうでしたね。
・・・って、私そんなに多重で産めないですよ!
10つ子とかだったらどうしよう・・・
妊娠とかしたことありませんが、それでも10は想像できません!
お腹、どうなるんだろう・・・』
カ「〈10まではさすがにないと思うが・・・
三つ子は有り得そうだな・・・〉」
『待ってください・・・三つ子でも自分のお腹想像したくありません。
カタクリさんのお母さんはどうだったんですか?』
カ「〈ママは身体が丈夫だから、10つ子を妊娠しても出産の時もケロッとしていたぞ。
まあ、ママの場合はうちの誰よりも身長も身体の大きさもあるから、違うとは思うが。〉」
『え?誰よりも身長も身体の大きさもある?
カタクリさんより身長小さいんじゃないの?
華奢とかじゃないの?』
カ「〈真逆だな。
俺が見上げるくらいだ。〉」
『ど、どんだけ〜?
そ、それならギネスにも?』
カ「〈あぁ、載っている。
ママはあんまり外に出たがらないから、知らないヤツも多いし、お菓子にしか興味が無い。
ギネスをいくら貰っても、お菓子にならないのなら、どうでもいいと思っている節がある。〉」