社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第29章 秘書の過去
だから、私の味方になってくれる人もいなければ、客観的に見てくれる人もいませんでした。
最終的には、"私が悪いんだ"って言われる始末です。
そんな、精神も肉体もボロボロの中、息子もやっと3歳になった時に、旦那が私を地獄の底へ突き落したことが起こりました。
「好きな人がいる。と言うか付き合っている。愛しているし、これからソイツと結婚したいから、離婚しろ。
あと、お前のせいで俺の貴重な3年の時間がむだになってんだから、慰謝料、もらうからな。」
私は目の前が真っ暗になりました。
今までさんざん私に生活も、お金も苦労させておいて、アンタは何好き勝手してんだって。
不倫なんてして、これからは私なんて捨てて、不倫相手とよろしくやるなんて・・・
良く聞いたら、その人と付き合い始めたのは3年前・・・
息子を出産した後だとわかりまいした。
本当に最低な旦那でした。
好きだったのに・・・
愛してたのに・・・
その時に旦那に対しての愛情メーターは一気にマイナスまで急降下しました。
でも、旦那が完全に悪いのに、私が慰謝料を払う義務はないと思い、調停をかけたんです。
その結果、私は慰謝料と子供の親権と養育費をもらうことになりました。
まぁ、旦那はもとから息子なんてどうでも良いと言っていたので、親権問題は特にありませんでしたが、旦那の御両親がうるさかったのだけは面倒でしたね。
無事に離婚が成立したあと、住む家が無いため、両親の家に転がり込みました。
両親は、「息子の面倒は見るから、気にせず仕事を探しておいで。」と言われましたが、高齢の両親にそんな負担をかけさせまいと、仕事を早く探して、もらえる支援はもらうように役所に行って手続きして、なるべく早く実家から出て行こうと動きました。
当時、私の独身時代からの貯金は、あの生活でほとんど空になったので、できるだけ住み込みで働ける場所で、幼児がいても問題のない仕事をさがしましたが、見つからずに焦りばかり募りました。
とりあえず応募まででもしてみようとしても、子供の関係でダメ。
住み込みもないし、給料もそんなに良い所がない。
色々探し回っている最中に、元旦那からの慰謝料と養育費の支払いもストップしてしまいました。