社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第28章 新生活下準備
『とりあえず、明日から地道に部屋の整理と、必要な物を揃えないとな・・・
調理器具とか、洗剤とか・・・
要らない物は捨てていこう。
持ってきた物のほとんどはボロボロだったはずだし・・・
カタクリさんが来るまでの間に、部屋に住んじゃおう!
もとからその話だったしな。』
食事を済ませると、今後の計画を立てつつ、メモ用紙に必要な物のリストアップをしていく。
『とりあえず、こんなもんかな?
財布も無事だったし。
まあ、後でゆっくり選別しようとしてたんだろうけど・・・
早いうちでよかったー。
でも、もともとそんなにお金入ってなかったから、必要なものは昨日カタクリさんからもらったお金を使って、必要最低限の物を買おう!
・・・ん?』
~♪~♪♪~
椿姫の携帯に着信音が鳴り響いた。
『んぇ?中山さん?・・・なんだなんだ?
(ピッ)はい、國生です。』
以前カタクリからもらった新しい携帯を、もらった日のうちに中身を確認した椿姫は、両親や姉以外のアドレスや電話番号が登録されていた事と、過去の写真やメールなどもちゃんとデータで残っていたことを確認した。
その時に、メインドーナツの主要メンバーのアドレスや、過去に会ったことのあるカタクリの兄妹の番号も登録されていた。
翌日椿姫に会いにやって来たカタクリに問いただすと、「あって損はないし、何かあったなら、気軽にそのメンバーに連絡すれば良い。そのメンバーにも椿姫の新しい携帯のアドレスと電話番号を教えている。」と言われたため、誰かから連絡が来てもおかしくはない。
そして今、カタクリの秘書である中山から電話が来たと言う事は、何か連絡があるからなのだろうと推測した。
秘書「〈お疲れ様です。中山です。
國生さん、今よろしいでしょうか?〉」
『は、はい。大丈夫です。』
秘書「〈突然で申し訳ございませんが、今からそちらにお伺いしてもよろしいでしょうか?〉」
『え?い、今からですか?』
秘書「〈えぇ。お渡ししたいものがありますので、いかがでしょうか?〉」
『大丈夫です。部屋にいるだけなので、構いません。』
秘書「〈それでは、今からお伺いいたします。〉」
『はい。お待ちしています。』
椿姫は電話を切り、中山が来るのを待った。