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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第28章 新生活下準備



『部屋に元から置いてある家電だけでも、十分ありがたいのに、なんで他の家具も用意しちゃうのかな?

別に、実家から持ってきた勉強机と布団があれば生活できるのに・・・

なんでだろ?』

椿姫は知り得ないことなのだが、実はベッジ達が椿姫の荷物をこの部屋に置きに来る際、カタクリも様子を見に来たのだが、その時に椿姫の荷物を見たカタクリは憤慨した。

ベット等無く、持ってきた布団もほとんどせんべい状態。
幼少期から使っていたのだろうタンスと、勉強机に衣類や小物ぐらいしかない。

椿姫の荷物の少なさと、あまりにも古いものを使っていた事実を目の当たりにし、ベッジ達に追加で家具を買って来るように命じた。
それも全て指定して。

ソファーは以前カタクリの家に椿姫が来た時に座ったソファーに感動していたように見えたため、それと同じメーカーのソファーを準備し、ベットは今椿姫が泊まっているホテルの部屋と同じメーカーで注文させた。

他の家具も高すぎず、安すぎないものをチョイスした。
あんまり高いものに囲まれすぎていても、椿姫が緊張してしまうと考えたからだ。

『タンスはそのまま置いてあるな・・・

とりあえず、今日は必要なものだけ持っていこう。
バックは・・・あ、あった。』

勉強机の上に置かれていたバックの中身を確認する。

財布、メイク道具、免許証・・・

中身を全て確認した後、勉強机の引き出しを開ける。

『このノートもちゃんとあった。良かった。

今時間は十分あるから、暇つぶしにこれでもやろう。』

中に入っていたのは数冊のノートだ。
これは椿姫が夢のために追いかけた、自分があの生活の中でできる最大限の努力の1つだ。

夢をあきらめた今ではたまに、ため込んだ自分の感情を吐き出すためと、ふと思いついたことを書き記した、いわば趣味の範囲としてかき続けていた。

必要なものを持った椿姫は部屋にカギをかけ、ホテルに帰っていった。

荷物はこれからゆっくり片付ければいいし、物をそろえるのもこれから考えれば良いと計画して。


ホテルに戻り数分すると、部屋に食事が運ばれてきた。

配膳も終わり、従業員が部屋から出て行くと、食事に手を付け始めた。

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