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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第27章 不器用な男の愛し方



『カタクリさん、もう私に気にしないでお帰りください。

これからは、ただの上司と部下の関係でお願いします。』

カ「・・・まずはもう一度俺の気持ちを聞いて欲しい。」

『カタクリさんの気持ち?』

カ「あぁ。あの時、病院で出会った時から椿姫が好きだという事と誰にも渡したくないし、離れたくない。

ちゃんと惚れているんだ。
だから笑っていて欲しい。

お前の憂いを全部取り去ってやりたいというのも変わらない。
それは、一昨日のあの事件が起きようが起きまいが変わらない。

・・・昨日の別れ際のあの態度は悪かったと思っている。
俺もいろいろ耐えれず、逃げるようになってしまったのも、椿姫を気使えなかったのも俺の落ち度だ。」

『落ち度?』

カ「あの時、会話もそこそこに帰ってしまったのは、椿姫が嫌だからではない。

寧ろその逆だ。
だがそれがかえって勘違いを生む結果になってしまったのは、不本意だったな。」

『逆?勘違い?』

椿姫はカタクリの言葉に混乱して、眉間にシワを寄せながらカタクリを見上げた。

カ「・・・全て終わって、縛るものが何もなくなった。
気持ちも通じ合い、恋人という枠にもなれた。

その事実に俺も舞い上がっていたからな。

・・・恥ずかしい話だが、椿姫を前にどうすれば良いのかわからなかったんだ。

俺も誰かと付き合うこと自体も初めてなんだ。

今までは仕事か遊びでしか女と関わったことがねぇ。
だから優しい接し方もわからねぇし、下手したら椿姫を傷つけそうで、俺にも迷いがあった。

お前を傷つけたくないと思いながらも、長く椿姫と一緒にいたら、お前を押し倒してしまいそうでな。
さすがにあの事件の後だ。

椿姫を抱くのは今ではないし、ちゃんとタイミングを見てから大切にしたいと思っている。

だから、椿姫が汚いからとかではない事をわかってほしい。
寧ろ汚されたというのであれば、俺が消毒してやるから、言って欲しい。」

『え・・・本当に?

あんなことがあったからではなく?』

カ「あぁ。國生 椿姫、ただ1人の人間が好きなんだ。

椿姫の髪も、肌も、目も特にお前の心が1番好きで愛おしくて、椿姫以外何もいらないというほど惚れているんだ。」

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