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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第27章 不器用な男の愛し方



実は椿姫は、26年生きてきた中でTバックを一度も穿いたことが無い。
下着も普段はトップバ〇ューの安いものしか買っていなかったため、現物をあんまり見たことが無い。

そのため、今目の前にある現物のTバックに少し抵抗感がある。

『・・・せっかくあるんだし、用意してくれたんだから、穿いてみた方が良いのかな?

中山さんが買ってきてくれたってことは、私に合うんだろうから買ってきたんだよね?

・・・なぜだろう、頭が痛くなってきた・・・』

椿姫は痛む頭を抑えながら、この後に着る服と下着だけを残して、残りは全て部屋に付いているクローゼットにしまう。

全て片付けた後は、風呂に入り気持ちを落ち着かせる。

一通り身体を洗った後、先に溜めておいた湯船に入る。

ふと、拘束跡の残る手首を見ると、顔をしかめた。
足首にも似たような拘束跡があり、これを見るたびあの時の忌々しい記憶が甦る。

その日のうちに病院で適切に処理してもらったためか、打たれた頬の腫れはその日のうちにひいていたし、手首と足首の跡も目立つようにはならなかった。

2日たった今では、少し痣が残る程度しか残っていないが、それでも目に付くとどうしても気になってしまう。
そのため昨日のうちにフロントに頼み、リストバンドと包帯を用意してもらい、痣が見えないように見ないように付けている。

『・・・あの出来事は夢じゃない。

アレが夢だったら・・・でもアレが無かったらこうなってないしな・・・

でも、もっと違う形でこっち(東京)に来たかったな。

・・・・・・昨日の別れ際のカタクリさん・・・

一度も目が合わなかったな・・・時間が経って、やること全部終わって・・・だから気が付いたのかな?

仮にいくら私を好きだったとしても、挿入れるまではなくても、他の男に好き勝手されたのだから、"汚れた"と思われても仕方ない・・・

だから、私を見たくなかったのだろう。
あの告白は一瞬の気の迷いだろうな。

本当に好きでいてくれているのであれば、結構な頻度で見てくるだろうし、たまに目が合ってもいいしな・・・(←自分がそうだった)

はぁーーーーーー
私もバカだなぁ・・・あの告白に本気になって・・・

結局状況が状況だっただけ。
同情だっただけ。
本気で想ってくれているわけないんだから・・・』

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