社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第26章 不器用な男
カ「"椿姫は"だと?」
秘書「はい。シャーロット家の力を使った社長とは違い、國生さんはそんな力等もちろん持たないし、まして地方で生まれ育った方ですよ。
たまに知っている方もいらっしゃいますが、國生さんのいままでの社長との接し方は、シャーロット家の裏側までは知りません。
地方なら知らないのも当たり前。
接点なんてありませんからね。
関わりの無かった家と関わるようになっても、裏事情までは把握できないものです。
それが今回の件で家の力を使い、國生さんを救出した。
國生さんからしたら、"なぜ助けに来てくれたのか?"と疑問に思っても不思議ではないです。」
ス「・・・確かに。椿姫の立場になってみると、わからないことだらけだろうな。
私も各地飛び回る事もあるが、シャーロット家の関わりが無い場所へ行くと、ただ"デカい女が来た"ぐらいしか言われない。
主要都市である場所では、シャーロット家との関わりがあるからか、大体は顔パスで通るんだがな。
地方に行くと、本当に知らないヤツらばかりだ。」
秘書「・・・スムージー様・・・
そうです。地方だと尚更なんです。
それが今回と今までの事でシャーロット家という家が、どういった家なのかを見ましたが、それでもほんの一部にすぎません。
國生さんは今混乱しているんです。
今までの事とこれからの事、シャーロット家の内情、そして社長との関係に。
ホテルの部屋で1人になって、色々考えている事でしょう。
今は携帯を持っていませんから、調べる事もできない。
だから自分の中でいろんな想像と妄想をしていると思います。」
ブ「最悪の事を考えていないと良いけどね?」
モ「最悪の事?」
ダ「なんだ?そりゃあ。」
ブ「もしかしたら、カタクリお兄ちゃんを拒絶するかもしれないってことよ。」
カ「なっ?!」
オ「きょ、拒絶ってまさか。
そんなことありえねぇだろ?
互いに想いあっているのは明白だろう?」
秘書「それは十分に考えられますね。
社長は卑怯な手を使って、國生さんと國生さんがお世話になった店の店長としていた会話を録音させて、それを聞いて國生さんの心情を聞くことができました。
過去の恋愛も、社長への想いも全て。」