社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第26章 不器用な男
秘書・ブ・ス「「「はぁ?しょーもなっ!」」」
カ「なっ?!
あの事があった後ではさすがに抱けんだろう?
だから、俺の理性が無くなる前にと行動したまでだ。
ちゃんと、今日仕事終わってからも行くも言ってな。
何が問題だ?」
秘書「それが結果的に國生さんを悲しませているんですよ!
良いですか?
さっき言った社長の理性がうんたらかんたらというのは、あくまで社長の視点です。
会話もそこそこにして抱きしめるでも、手を握るでも、頭ポンポンでも肩を抱くとかも無く、半ば投げやりに明日も来るって言い捨てるようにして逃げたわけでしょう?」
ブ「そんなされたら、女は"めんどくさいんだな"とか、"一緒にいたくないのか"って思って不安になるわね。」
ス「せめて甘い愛の言葉1つでも言ってあげれば少しは違ったただろうな・・・」
ブ「まるで遊び人の様ね。」
女性陣に散々の言われようなカタクリ。
カ「お、俺は決して"めんどくさい"や"一緒にいたくない"と思ったわけでは無いし、まして遊びな訳が無い!」
秘書「それは長年常に一緒にいる私達は、十分過ぎるくらい知ってますよ!」
オ「そうだな。
俺たちはお前の今までを知ってるから、ここまで心酔してるのはよーくわかる。」
ダ「1種の病だな。笑」
ペ「口を開けば椿姫、椿姫だもんな。ペロリン♪」
モ「恋はいつでもハリケーンとはよく言ったものだな。」
ダ「まさにその通りじゃねぇか?!笑」
秘書「しかし・・・
國生さんはその事を知りません。
社長の今までを知らないし、出会ってすぐに國生さんに落ちてましたので、恋を知る前の社長を全く知らないのです。
それに、5年前に知り合ったとしても、関わりがあったのなんて今まで合わせて数日程度。
例えいくら過去のご自身のエピソードを語っても。
國生さんは想像しか出来ませんし、その話も本当か嘘か何て、言った本人かその時周りにいた人しか分からないんです。」
ブ「そうね。
お兄ちゃんに近しい人は皆カタクリお兄ちゃんの事情をある程度は知ってるけど、椿姫は知らないものね。」
秘書「社長。
社長は國生さんの事は調べて、誕生から現在までほとんど知ることができますが、國生さんはどうでしょうか?」