社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第26章 不器用な男
カ「お前たち、近いぞ。」
ぺ「あぁ、すまないね。
・・・それで、そのカードはどうしたんだ?ペロリン♪」
カ「椿姫用で作ったものだ。
もしかしたら使うことはないかもしれないが、それでもいざという時があるだろう。
その時用のカードだ。」
ぺ「その支払い先は?誰なんだ。ペロリン♪」
カ「俺の口座だ。そこから引かれる。
だから、椿姫が何かピンチの時でも、そうじゃなくても使って欲しいと思ってな。
本当は常に使って欲しいが・・・」
オ「つまり、ヒモの逆パターンを椿姫にしたいわけだな?」
ダ「お前、貢ぎ癖とかあったのか?」
モ「信じられねぇな。
カタクリの兄貴が、こんなになっちまうなんて・・・」
ブ「やっぱり骨抜きだっていうのは、事実ね。」
ス「それほどまでに椿姫をあんじているんだろう?
良い事ではないか。」
ブ「それなら、中山の言う通り、お兄ちゃん本人が渡した方が良いわね。」
ス「そうだな。その方が兄さんの想いも伝わるしな。」
カ「・・・それで?ここまで遅くなったのは、単に買い物が長引いたからなのか?」
秘書「いいえ。買い物自体は2時間程で終わりました。
その後は、國生さんの滞在するホテルに出向い、買ったものを渡したのと、そのままお話してました。
それも2時間程。」
カ「さっき"少し話をした"と言っていなかったか?」
秘書「お話自体は少しですよ?
・・・ただ、國生さんが寂しそうにしていたので、話を聞いていたら、泣き出してしまって。」
「「「「「「「泣き出した?」」」」」」」
秘書「えぇ、1人になっていろいろ思い出したものあってか、私にポツポツと話始めるうちに・・・」
カ「そうか・・・お前がいてくれて助かったな。
礼を言おう。」
秘書「・・・社長、昨夜國生さんをホテルまで送り届けた際、國生さんに何か言ったんですか?」
ブ「まさか!お兄ちゃん、あんなことがあった後に酷い事を?!」
カ「誤解だろう?
今までの事と、これからの予定を話して別れたが、これと言って特別なことはまだしていない。」
「「「「「「「(まだって・・・)」」」」」」