社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第25章 旅たち
カ「・・・今後についてはこれからゆっくり話をする。
とりあえず...着いたようだな。」
タクシーが目的地まで着くと、カタクリはカードで支払いをしてタクシーを降りる。
以前泊まったことのあるホテルを見上げると、
『(あぁ~、またここですか。)』
と思いながらホテルに入りチェックインの手続きをすると、並んでエレベーターに乗り込む。
『(なーんかまた高所なお部屋な気がしてきた・・・)』
エレベーターから降りて部屋に向かう。
目的の部屋の前に着き、鍵を開けて室内に入り、中を一通り確認する。
『なーんか前と同じ部屋みたいですね?』
カ「・・・接客コンテストの時に泊まった部屋の隣だ。
この部屋なら何でも揃う。」
『こんな高い部屋じゃなくても....
1番ランクの低い部屋で十分なのに...』
カ「この俺が、惚れた女に安い部屋に案内させると思うか?」
椿姫は過去のカタクリから受けた扱いを思い出す。
『(...店長研修時のVIP対応、ぶっ倒れた時の入院費の全額支払い、接客コンテスト後の部屋&パーティー出席の為のドレスコード、組の人達から救出後の病院費、家族と縁切りする時のお金、新幹線での高額席.......)
.....カタクリさん、この1年しない間に私にいくら使ってるんですか?』
カ「正確に計算してないが、1億程だろうな?
椿姫のあの発表により、店全体で売上を伸ばす結果も出ているから、お前に対しての報酬などはまだまだ足りないくらいだ。」
『ん?ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!
今日のあのお金は?
あれ入れたら3億ってことになるんですか?』
カ「あれは俺の個人的な金だ。
会社としてなら1億程。
俺個人としてなら2億と6千万ってところだな。」
『ん?
2億は今日のあのお金として、6千万って?
(まさか入院費とか?あと今日の病院代・・・でも、それで6千万までいくのかな?何百万とかならわかるけど・・・)』
カ「入院と今日の病院代、それにさっきの新幹線の代金も俺のポケットマネーだ。
あとはドレスコードだな。」
『・・・???ドレスコード?
・・・はっ!接客コンテストの後のパーティーの?!』