社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第25章 旅たち
彰子「あぁ、俺は椿姫ちゃんが好きだった。
いや、今も好きなんだ。
でも、椿姫ちゃんを救えない俺が、一緒になれるわけもない。
日に日に椿姫ちゃんに対して酷になる会社に対向なんてできないし、対向してクビになったとしたら、自分の本性をまた隠すことになる。
そうなると、また精神的に辛い生活になるだろう。
だから、自分自身が素でいられる場所で、店でできるだけ椿姫ちゃんを精一杯支えようと思ったんだ。」
カ「・・・いつからだ?椿姫を好きになったのは。」
彰子「・・・この店がオープンして1月たった頃よ。
あたしがこの"オネェ"を封印してて、その封印が解かれたときの椿姫ちゃんの言葉。
あれはいつまでたっても忘れられないわ。」
カ「・・・"オカマでも、見放したりしない"と言った時か?」
彰子「フフフ・・・やっぱり、椿姫ちゃんカタクリさんに言っていたのね?
正確には、その後から。
次の日から他の従業員にあたしの事粗方言って、受け入れてもらえるように手回ししてくれたのよ。
そして、みんながあたしのこの正格を受け入れてくれた。
だから、今あたしは本心で楽しくお店に立てるわけよ。」
カ「・・・随分長い片思いだな。」
彰子「もう6年以上ね。」
カ「良いのか?伝えなくて。」
彰子「良いのよ。
伝えたところで、困らせるだけよ。
・・・それにあたし気付いているもの。
椿姫ちゃんは、あたしをいい友達ぐらいしか思っていないことにね。
この気持ちは墓場まで持っていくわ。」
カ「そうか・・・」
彰子「カタクリさん。
椿姫ちゃんをよろしくね。
あなたしか椿姫ちゃんを救い出せないし、幸せにできないんだから、裏切って捨てたりしたら、あんたのもとまで行って張り倒すわよ?」
カ「・・・そんなことはない。
俺は、椿姫しか愛さないし、椿姫しかいないからな。
代わりなどいないんだ。
裏切ることもないし、捨てたりすることも論外だ。」
彰子「そう・・・それじゃあ、その言葉信じるからね!
失望させないでね!!
・・・椿姫ちゃんを任せたわ。」
カ「あぁ。」