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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第25章 旅たち



『店の指導って・・・

第一、私どこに配属になるかわかりませんよ?
小林さんと同じようなポジションか、トレーニング課みたいな所じゃない限り、自由に行き来なんてできないですよ。』

カ「椿姫、大丈夫だ。気にするな。」

『カタクリさんがそこまで言うなら、仕方ないですね。』

彰子「大丈夫よ、椿姫ちゃん!

あたしが定期的にそっちに行くからね!
東京のオシャレなカフェとかで、お茶しながらお話しましょう?」

諏「ん?椿姫ちゃん東京に行くのかい?」

話をしている途中でドーナツの購入が終わった諏訪部が、3人の話に区切りが見えるまで近くで待っていたのだが、彰子の"東京"と言う言葉に食いつくのだった。

『諏訪部さん、そうなんです。

メインドーナツの本社に栄転ですね♪』

諏「そうか・・・」

彰子「椿姫ちゃん、しばらく諏訪部さんとも会わなくなるんだし、お話ししてきたら?」

彰子の一言により椿姫は諏訪部と話をするため、一旦席を立つ。
椿姫を見送った彰子とカタクリは、椿姫抜きでの会話を始めた。

彰子「・・・その様子だと、椿姫ちゃんとうまくいったのね?」

カ「・・・わかるか?」

彰子「えぇ。椿姫ちゃんを見ている眼差しが、随分優しさと愛しさが含まれているわ。

"俺のもの"っていう視線までね・・・」

カ「そういうところは目ざといな。

・・・昨日、俺の想いを告げた。椿姫の想いも聞いた。
彰子、お前のおかげだ。
今までいろいろな情報と協力があったから、椿姫を救い出すことができた。

感謝する。」

彰子「良いのよ?

あたしじゃあ、椿姫ちゃんを救うことなんてできない。
立場も、権力も何もないあたしには、あの会社から椿姫ちゃんを救えることなんで無理なのはわかっていたわ。

だからあの時、店舗査定で来たカタクリさんの反応を見て、椿姫ちゃんが好きなんだという事、カタクリさんならあの会社から椿姫ちゃんを救える事を確信して、カタクリさんに任せたのよ?」

カ「・・・彰子」

彰子「本当はあたしが・・・俺が椿姫ちゃんを救い出せたら、守れたらどれだけ良かっただろうと思ったよ。」

カ「お前、やはり・・・」


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